折りたたみキャンプマットの選び方|厚さ・断熱性・収納サイズ

折りたたみキャンプマットの選び方|厚さ・断熱性・収納サイズ

折りたたみキャンプマットは、寝る姿勢に合う厚さと硬さ、使う環境に合う断熱性、体格と寝床に合うサイズを順に確認して選びましょう。持ち運ぶときは、重量だけでなく折りたたんだ後の大きさも大切です。

テントと寝袋が揃ったら、その間に敷くマットも選んでおきたい道具です。地面の硬さが気になる、肩や足がマットから出る、荷物にうまく収まらない。こうした困りごとは、それぞれ違う確認点から考える必要があります。

この記事では、空気を入れずに広げて使う折りたたみ式のフォームマットを中心に、厚さ・断熱性・収納サイズの見方を解説します。後半では、両面が黒い「BLACK ZONE MAT」も紹介します。

テント前でBLACK ZONE MATを広げる様子

広げて使える折りたたみ式。寝床をつくる手順も選ぶポイント。

目次

折りたたみキャンプマットは、準備と収納の手順から選ぶ

フォームタイプは、空気を入れずに広げて使う

折りたたみ式のフォームマットは、折り目に沿って広げれば使える道具です。寝床を準備するときに空気を入れる作業がなく、撤収時も空気を抜く必要がありません。

一方で、フォームそのものの大きさは残ります。重さが軽くても、折りたたんだ束がバッグや車の荷室に収まるかは別に確認しましょう。手早く敷けることと、収納場所に合うことの両方を見るのがポイントです。

エアー式やインフレータブル式も、作業と寸法を比べる

キャンプ用マットには、空気で膨らませるタイプや、内部のフォームの復元力を利用して空気を取り込むタイプもあります。厚みや収納性を重視するなら、候補を広げて比べてみてください。

タイプ 購入前に確認すること
折りたたみ式フォームマット 広げる手順、折りたたんだ束の大きさ、体を載せたときの硬さ
エアーマット 空気を入れる方法、ポンプの要否、空気圧の調整、補修用品
インフレータブルマット 膨らみ方、追加の送気の要否、空気を抜いて収納する手順

「空気を入れるタイプなら必ず暖かい」「厚いタイプなら必ず自分に合う」とは決めず、寝心地・断熱性・収納をそれぞれ確認します。泊まる場所や移動手段に合うものを選びましょう。

厚さは、寝る姿勢と体を支える感触で確認する

仰向けと横向きで、肩や腰の当たり方を試す

マットの感触を確かめるときは、手で押すだけでなく、可能なら普段の姿勢で横になってみましょう。仰向けでは背中や腰、横向きでは肩や腰の当たり方を確かめます。

寝返りをしたときに地面の硬さが気にならないか、体の一部が沈みすぎないか、起き上がるときに扱いやすいかも見ておきます。同じ厚さでも、素材や凹凸の形状によって感触は変わります。

店頭や展示会で試せる場合は、短く座って終えるより、仰向け・横向き・寝返りまで動いてみると判断しやすくなります。柔らかい床の上だけで試すと、床のクッションも加わるため、試した場所も覚えておきましょう。

厚さの数字と、凹凸の形状を一緒に見る

凹凸のあるフォームマットでは、表面の山や谷の形、折り目の位置も確認します。厚さの表示があっても、全体が同じ厚みの平らな板というわけではありません。

BLACK ZONE MATの黒い表面と凹凸のあるフォーム

厚さに加え、凹凸の形状や体を載せたときの感触も確認する。

厚さ2cmのマットを検討する場合も、数字だけで寝心地を決めず、自分の体を載せたときの感触を判断材料にしてください。薄さや軽さを重視したいのか、より厚みのある寝床にしたいのかを整理すると、候補を絞れます。

断熱性は、R値と使う環境を合わせて考える

R値は、熱の伝わりにくさを示す指標

キャンプマットには、地面へ体の熱が逃げるのを抑える役割があります。その断熱性を比較するために使われる指標がR値です。同じ試験基準で測った製品同士では、数値が高いほど断熱性が高いことを示します。

厚さは寝心地を考える手がかりですが、断熱性は素材や内部構造などにも左右されます。厚さとR値の両方が確認できる場合は、それぞれを見るようにしましょう。

比較する際は、数値だけでなく測定基準も確認します。スリーピングマットの断熱性にはASTM F3340という試験規格があります。基準が異なる、または基準が不明な数値を並べて、わずかな差まで性能差と決めつけないことが大切です。参考:Sea to SummitによるR値の試験基準の解説(英語)

R値を、そのまま使用できる気温へ置き換えない

R値は「この気温まで快適に眠れる」という温度の表示ではありません。行く場所の夜間の気温、地面の状態、使う寝袋や衣類、寒さの感じ方も合わせて考えます。

同じ月でも標高や天候によって条件は変わるため、「秋だからこの一枚で十分」と季節名だけで判断せず、予定地の夜の冷え込みまで確認しましょう。冷え込みが強い環境では、断熱性に余裕のあるマットや寝具の組み合わせを検討します。

寝袋を替えるときも、下に敷くマットを一緒に見直すと、寝床全体の装備を考えやすくなります。マットの色だけで断熱性を判断することも避け、製品ごとの仕様を見て選んでください。

長さと幅は、体格・寝返り・テントの広さに合わせる

頭から足元までと、腕を置く幅を確かめる

マットの長さは身長だけでなく、枕を置く位置や寝るときの足先まで含めて考えます。幅は肩幅に加え、腕を下ろした姿勢や寝返りで体がはみ出しにくいかを見ておきましょう。

例えば幅60cmのマットを検討するなら、床にその幅を示し、普段の寝姿勢で収まるか試してみてください。体格に合うかは個人差があるため、「幅60cmなら誰でも広い」とは考えず、自分の動ける範囲を確認します。

テントの床面と、中央ポール・荷物の配置を見る

幅60cmのマットを2枚並べると、マットだけで幅120cmを使います。さらに荷物や出入りの場所も必要になるので、テントの床面寸法と重ね合わせて考えましょう。

ワンポールテントでは中央のポールを避けて置きます。床が斜めに狭くなる形なら、長方形のマットの四隅が収まるかも確認してください。テントの定員表示だけで、手持ちのマットが置けるとは限りません。

寝具とポールの配置を考えたい方は、「黒いワンポールテントの選び方|サイズ・素材・設営スペース」でも、購入前に見るポイントを紹介しています。

収納サイズは、運ぶ場所と片付け方まで確認する

軽さと、荷物に収まる大きさを分けて確認する

折りたたみ式は、畳む方向によって収納時にも長い辺が残ります。車の荷室に積む、収納ボックスへ入れる、バックパックへ取り付けるなど、運び方に合う大きさか確かめましょう。

折りたたんだBLACK ZONE MATの収納状態

折りたたんでも幅は残るため、持ち運ぶ場所の寸法を確かめておく。

BLACK ZONE MATの収納時サイズは、公式表記で15×60×15cmです。厚さ2cmの使用時の姿だけでなく、畳むと幅60cmの束になることも積載場所と照らし合わせます。

バックパックの外側へ取り付けるなら、固定できるか、歩くときに揺れたり周囲へ引っ掛かったりしないかも確認します。マットを手で持つ場合は、ほかの荷物と一緒に運べるかまで考えておきましょう。

地面に触れた面の汚れと水分を確認して片付ける

撤収前には、地面に触れた面の土や草を取り除き、水分が残っていないか確認します。柔らかい布で汚れを拭き取り、十分に乾かしてから収納しましょう。洗剤や洗い方は、製品の案内に合わせてください。

両面が同じ色のマットでも、地面に触れた側を確認してから寝具と重ねると、寝袋や車内を汚しにくくなります。折り目に沿って畳み、付属のバンドや袋がある場合はまとめて保管しておくと、次回も準備しやすくなります。

両面が黒い折りたたみマット「BLACK ZONE MAT」

テントの中に敷く寝具まで黒で揃えたい方の選択肢が、BlackishGearの「BLACK ZONE MAT(ブラックゾーンマット)」です。表と裏の両面が黒く、折りたたんだ状態でも色の統一感を楽しめます。

両面が黒いBLACK ZONE MATを広げた状態

表も裏も黒で揃えたBLACK ZONE MAT。

素材はポリエチレン(IXPE)。厚さ2cmの凹凸のあるフォームを使い、広げて使える折りたたみ式です。重さは380gで、収納バンドと収納袋が付属します。

項目 公式商品ページの仕様
展開時サイズ 長さ185×幅60×厚さ2cm
収納時サイズ 長さ15×幅60×厚さ15cm
重量 380g
素材 ポリエチレン(IXPE)
R値 1.9(公式掲載値)
内容品 本体・収納バンド・収納袋
色と構造 両面ブラック、折りたたみ式

選ぶ際は、幅60cmと長さ185cmが自分の寝姿勢や寝床に合うか、厚さ2cmの感触が好みに合うか、収納時の束を運べるかを確かめてください。R値1.9は公式の掲載値で、特定の気温や季節での快適性を保証するものではありません。

黒い見た目と、広げて使える構造の両方に魅力を感じる方は、仕様や写真を確認してみてください。

BLACK ZONE MATのサイズ・仕様・最新の価格を見る

折りたたみキャンプマットについてよくある質問

厚さ2cmのマットだけで寝られますか?

体格、寝る姿勢、地面の硬さ、好みによって合うかどうかは変わります。可能なら横になって確かめ、地面の硬さが気になる場合は、より厚みのあるマットなども検討しましょう。断熱性は厚さとは別に確認してください。

マットを重ねて使う方法もありますか?

複数のマットを重ね、断熱性や寝心地を補う方法があります。重ねた面がずれないか、体を支える範囲が十分かも確認しましょう。R値は重ね合わせの目安になりますが、試験基準や実際の重なり方を確認し、数値の足し算だけで使える気温を決めないようにします。参考:Sea to SummitのR値と重ね使いの解説(英語)

車中泊にも使えますか?

車内の寝床に寸法が合えば候補になります。シートを倒した状態で長さと幅を測り、段差や傾斜も確認してください。薄いフォームマットを敷くだけで大きな段差が平らになるとは考えず、まず寝床の面を整えることが大切です。

マット選びでは、寝る姿勢で感触を確かめ、使う場所に合わせて断熱性を考え、最後に寝床と荷物の寸法を確認してみましょう。自分のキャンプに合う一枚を選ぶための判断材料が揃います。

テントや小物まで黒で揃えたい方は、特集「黒いキャンプギアの揃え方」で、手持ちの道具を活かした揃え方も紹介しています。